令和2年12月8日(火)  目次へ  前回に戻る

のどかだなあ。「俳句でも作るか冬はひまだから」

今日はいわゆる「コト八日」。冬の「コト」=神事をする日です。ただし、旧暦では。いずれにせよ冬になってまいりました。

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都会は人の心も一段と寒かろうが、わしの棲む山中は人の心の寒さは感じません。なにしろここでは、ほかに人間には触れあいませんですからな。

樵期多独往、 樵期には独り往くこと多く、

茶事不全忙。 茶事、全くは忙わしからず。

 山で柴を刈るのによい季節。わしは一人で出かける。

 (帰って、その柴で)茶をわかそう。大して手間はかかるまい。

ああ、のどかだなあ。

帰り道、

双鷺有時起、 双鷺、時に起(た)つ有りて、

横飛過野塘。 横飛して野塘を過(よ)ぎれり。

 二羽の(つがいであろうか)サギが、突然飛び上がって、

 野原の土手を行くわしの目の前を過ぎていった。

ああ、びっくりしたなあ。

しかし、あとはまた冬の、何事もない午後である。

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宋・林和靖「山村冬暮」絶句。山中に隠棲しているので、何事もなくてしあわせだなあ。

 

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