令和3年6月1日(火)  目次へ  前回に戻る

女神さま「おまえが無くしたのはこの無気力ネコとやる気なしネコのどちらだね?正直に言えば両方持って行ってもいいんだよ」

月は替わりましたが、平日は続く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

肝冷斎は今月からツキが変わって、絶対絶対よくなるはず!絶対に!・・・ですが、みなさんの中には昨日まではまあまあだったのに、今日からは一段とツラいという人もおられるかも知れません。

昔時可可貧、 昔時は貧なれど可なるべきも、

今朝最貧凍。 今朝は最も貧にして凍ゆ。

 昨日までは貧乏だとはいえなんとかなるかというレベルだったが、

 今朝からは極限の貧乏になり、(家や燃料や衣料も無くて)寒くてかなわん。

ああ、いやだなあ。

作事不諧和、 事を作すも諧和せず、

触途成倥偬。 途に触れては倥偬(こうそう)たり。

倥偬(こうそう)は「すっからかん」で困苦する様子。

何をやってもうまくいかず、

何かをやろうとしてもスッカラカンでもうダメだ。

行泥屡脚屈、 泥を行けばしばしば脚屈し、

坐社頻腹痛。 社に坐するもしきりに腹痛す。

 泥濘の道を行くようなもので、何度も足をひねってうずくまる。

 鎮守の祭りで潔斎して共食儀礼に参加しにきたのに、おなかが痛くてごちそうが食べられないのに似ているぞ。

「社」は土地神の祠。そこでは、春社・秋社のように、農耕儀礼の一環として「祭日」があり、神様にお酒や犠牲や収穫の初物を捧げて、祭りのあとはそのお下がりを共食する儀礼があった。これに参加するのが「社に坐す」の意味だ・・・と思います。

ほんと、ツイてない。

なぜこんなことになったのだろう。

あれ? そういえば昨日までは、家に「まだらのネコ」(ぶちネコ)がいたはずだが、今朝からやつの姿が見えないぞ。

失却斑猫児、 斑猫児(はんみょうじ)を失却し、

老鼠囲飯甕。 老鼠、飯甕(はんおう)を囲む。

 まだらネコのやつが逃げ出してしまったので、

 でかいネズミどもが飯櫃を取り囲んで盗み食いしているのだ!

まだらネコを探して連れ戻さねば・・・。

「斑猫児」(まだらネコ)は「主人公」たる自分の本体、「老鼠」(でかネズミども)は数々の煩悩である―――と理解されております。

・・・・・・・・・・・・

「寒山集」より。なんだ、肝冷斎ではなくて有名な寒山居士のコトバだったのか。肝冷斎の話だと思って聞き流していたが、寒山居士はゲンダイならテレビにも出るようなえらい人だから、マジメに話を聞かなければいかん。

・・・肝冷斎の話だろうがなんだろうが、はじめからマジメに聴いておけばいいのに。みなさんどうせ長くて百年ぐらいしか時間無いんですから。わしも人生もったいないので、平日だが、所用果たしに行くか・・・。

 

次へ

inserted by FC2 system